店主が語るこのつくり手の魅力

美濃焼職人 | 芳泉窯

陶磁器概念をくつがえした新しいテーブルウェアブランド「TOKI」

美濃焼職人 | 芳泉窯

1980年、岐阜県に誕生した「芳泉窯」。陶器原料である粘土に、割れてしまった物を混ぜることで希少性を尊重。さらに天然鉱石を独自ブレンドし、遠赤外線効果をアップ。デザイナーとのコラボにより、今までの陶磁器概念をくつがえした新しい印象の商品を生み出している。

芳泉窯との出逢い

芳泉窯の北邑氏との出逢いは、美濃焼の産地にある窯元を探しているとき、とても目を引く斬新なデザインの陶磁器に惹かれて、興味を覚えたのがきっかけであった。それから数カ月後に訪れた展示会で、偶然にもお会いすることができた。

 

展示された商品に手を触れてみると、見た目のシャープな印象とは異なり、ザラッと石のような素材感に、温かみを感じたのであった。

商品との出逢い

その作り手である芳泉窯は、1300年以上の歴史を持つ美濃焼の産地で、創業以来業務用和食器を中心に製造・販売を行ってきた窯元だった。自然豊かで良質な陶磁器用粘土が豊富にとれる岐阜県土岐市を本拠地に、これまでに手掛けた数は、なんと… 330種類を超えていたのだ。

 

私の出逢った斬新なデザインの食器シリーズ『TOKI』は、数多くの器を手がけてきた芳泉窯が、原料である『粘土』に着目してうまれたという。

ブランド『TOKI』が生まれたきっかけは

その原料となる粘土が、近年枯渇している現状を知った北邑氏は、粘土の希少性を伝えるために、あえて割れてしまった半製品を混ぜること、そして美濃地方の土をベースに天然鉱石を独自にブレンドして、遠赤外線効果を高めたオリジナルの粘土を開発した。

 

つぎに、デザインは今までの『芳泉窯』の枠から飛び出そうと、陶器のデザインを初めて試みる外部デザイナーとのコラボレーションを計らい、一般的に陶磁器では挑戦しない形を、デザイナーと窯元の間でギリギリのところまで擦り合わせて完成したのだ。

 

そうして完成した『TOKI』は、作りやすさは二の次にしており、職人さん泣かせだと言われているようだ。(笑)

※下記写真は、陶器を窯から取り出す様子

TOKI

その『TOKI』シリーズは、原料である厳選された天然鉱石の作用から
「スープが冷めにくい!」
「コーヒーや紅茶の香りが引き立つ!」
「お菓子(ポテトチップス)がいつまでもパリパリしている!」
などと、使い手の方たちから喜びの声をいただいているそうだ。
ご自宅で愛用する逸品として、お薦めの商品である!

※下記写真は、粘土を乾かす様子。

粘土を乾かす様子
店主

ひとことめぐり商店店主堀内 哲

インテリア業界でCSや品質管理の責任者を務めたのち、バイヤーに転身。現在は、ひとことめぐり商店の店主として、日本の埋もれている逸品を発掘すべく精力的に活動している。

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