店主が語るこのつくり手の魅力

会津漆器職人 | 合同会社楽膳

会津漆器職人の技とユニバーサルデザインの融合により生まれた唯一無二の器

会津漆器職人 | 合同会社楽膳

福島県・福島市で、障害者支援と地域活性化に取り組む“NPO法人シャローム”が立ち上げた、漆器ブランド。
障害者の視点、会津漆器職人の技とユニバーサルデザインの融合により生まれた、使う人を笑顔にする漆器が、注目を集めています。

楽膳との出逢い

楽膳の「楽膳碗」との出逢いは、私の出身地でもある福島県の県産品PR事業『八重セレクション』に選抜商品として、とある記事で知ったのがきっかけである。
 
それから数カ月後に楽膳碗を初めて見た私は、今まで見たことのない器の形に大変興味を惹かれたことを覚えている。
 
手に取ってみると、底の溝に指がしっくりとはまり、片手でも安定して持てることに驚いた。それに、元来の漆器と比べて、色鮮やかなカラーバリエーションは眺めているだけで楽しくなった。
「楽膳碗」商品との出逢い
楽膳碗のデザイナー・大竹氏との話で、この一見変わった器の形の秘密を知ることになった。
 
「このデザインは、障がいの有無、年齢や性別、国籍や民族などさまざまな違いに関係なく、すべての人が持ちやすい形の『ユニバーサルデザイン』です」と教えてくれた。
 

そして、地域産業である“会津漆器”の伝統工芸士の長谷川 利之氏(木地職人)や大森 弘氏(塗職人)らにより、楽膳碗は作られているという。
 

そうした拘りの垣間見える背景には、楽膳碗の生まれたきっかけが密接に関わっていた。
 
※下記写真は、左上「長谷川利之」右上「大森 弘」左下「大竹愛希」
 

漆器

『楽膳碗』が生まれたきっかけは

ユニバーサルデザインの「楽膳碗」は、障がい者の社会参加と地場産業の活性化の想いを実現するため、2006年に障がい者支援のNPO法人シャロームが中心となり、会津漆器職人、大竹デザイナーと共同で設立された、合同会社楽膳により生み出されたのだ。

楽膳碗の商品開発のはじまりは、シャロームが運営する就労支援の場で働く「まちなか夢工房」(パン屋)での打合せで、参加した手に障害を持つボランティアの方のカップを持つ手が震えていることに気づいたメンバーの声であったという。

楽膳碗の商品開発のはじまり

大竹氏は、「当時の一般的なユニバーサルデザインの食器は樹脂製や、大きな持ち手がついていたりと、介護用品感があった。

 

みんなが使いやすい上質な漆器があれば、“豊かな気持ちで、たのしく食事ができるはず”と考えた」という。
地域産業である“会津漆器”を盛り上げたいという粋な想いも重なり、いまの楽膳碗となったようだ。

 

つかい手と地場産業への愛情がぎゅっと詰まった楽膳碗は、見た目の美しさだけではなく、使い易さにもとことん拘られた逸品といえる。

 

店主

ひとことめぐり商店店主堀内 哲

インテリア業界でCSや品質管理の責任者を務めたのち、バイヤーに転身。現在は、ひとことめぐり商店の店主として、日本の埋もれている逸品を発掘すべく精力的に活動している。

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